無伴奏、クソ楽しいな……

ここ最近、ヴァイオリンでバッハの無伴奏ヴァイオリンソナタ第1番ト短調BWV1001から、第1楽章アダージョと第2楽章フーガを弾いていた。

いったい何年ぶりなのか……ブログを振り返ってみたら、6年前だった。
あれ、むしろその程度か。
もっと昔かと思った。


いや、しかしですね。
6年もの歳月を経ると、あの頃とはかなり弾いた感触が違います。
あの当時よりも、今の方が、弾ける。
第1楽章に関しては、6年前は楽譜の指示を無視して第1ポジションや第3ポジションといった弾きやすいポジションでもっぱら弾いていたのだけど、今はちょっと第5ポジションに上がるとか、そういう指使いでも弾けないこともない。
まあ、全て指示通りにポジション上がるのはしんどいから、そこは昔のまんま、低いポジションのまま弾くようにする箇所もあるけども。


まあ、第1楽章はそれでも、難易度的にはそれほど激烈というほどでもないので。
何と言っても白眉は第2楽章のフーガ。

これはすごいね。
いい曲すぎる。

難易度も、激烈極まる。
凄まじく困難な重音の連続。

一応、個々の重音それぞれは、押さえられないことはない。
「コレ絶対不可能!」っていう音は、とりあえずないのだけども。
ただ、それを間違えず、連続して、なめらかに曲としてつなげていく、となると、途端にすさまじく難易度が高い。

でも、曲全体を通して、すごい緊迫感漂う、張り詰めた感じと、激しい悲劇性が心を打つ名曲だと思う。
シェイクスピアの悲劇みたいな感銘があるね。

とにかく譜読みして、音を取っていくだけでも、とんでもなく心にずーんと響くよね。
別に、なめらかに曲として弾けなくても、どうにか音を取りつつ進んで行くだけでも、すげぇ感動するワケです。
もうね、最後の方とか、4番線に主題が現れつつ、4重音で進行したりするでしょ。
あそこのカッコ良さ。
それに続いて現れる16分音符の走句の、高い緊張感!

そして終止に向けて疾走する32分音符(だったっけ?)の細かい音符の連なりからの、最後のトリル、そして終止の和音。

あの辺に至ると、もう弾きながら涙にじんでくる。
それが感動の涙なのか、感情が昂ぶりすぎて感極まった涙なのか、何なのか自分でもよく分からない。
意識は割と冷静なので、何で涙にじんで来るのか、よく理解できないまま、最後の和音にたどり着く。

猛烈にやり切った感が、とんでもなく爽快感。
これ、撃滅に楽しいですね。



ヴィオラに持ち替え。
ヴィオラの方は、もう勝手気ままに弾きたい曲をとっかえひっかえってな感じで。
バッハのヴィオラ・ダ・ガンバソナタを弾いてみたり、あと今日あたりはシューベルトのアルペジョーネソナタをまた練習してみたり。

ヤマハサイレントヴィオラのおかげなのか、ヴィオラの弾き方が最近はかなり違ってきた。
というのはですね、特に低音弦での話なのですが。
音をぶわーん、ずごーん、と響かせるとき。

前は、すごく頑張って、力を込めて音を出さないと、音が出なかった。
でも今は違う……

低音弦で、音を出そう、と思ったら、むしろ逆で。
力を込めない。
不要な力を入れない。

むしろ、楽に弓を弦に預ける。
弓と右腕の重さを、弦に預ける感じ。
全然、頑張ってないし力入れてない。
楽に預ける。
その方が、低音がぶおーん、と響く。

いや、左手指はがっつりとかなりの筋力で押さえてるし、右手も弓を保持するためにかなりの筋力を発揮していることは間違いないのだけれど。
ただ、それ以外の、余計な力、筋力は、全然使ってない感じ。

こういうのを、世間一般では「脱力」などと称したりするのかもしれない。
でも、全てがまったく力入ってないワケでもなんでもないから。

左手指の押さえ、右手の弓の保持、この辺はがっつり力入ってる、けども、それ以外の、不必要なところは全然、力入れてないし筋力使ってない、というような状態が「脱力」と呼ばれる状態なんじゃないか。

この辺が、ヴァイオリンにしろヴィオラにしろ、弦楽器の難しいところなんだと思う。
ワタシにしたところで、え~と、30年くらいかな。
そのくらい修練を重ねて、ようやくたどり着いた境地なワケでして。


ホントに難しい楽器だと思う。
でも、マジ楽しいね……

ヴィオラの方は、シューベルトアルペジョーネの後、バッハの無伴奏チェロ組曲第1番ト長調BWV1007。
今日は、全楽章を通して弾いた。
なんか、音を出すのに無理せず、力を込めずに楽に弾く奏法だと、たくさん弾けるんですね。
どうやら、これが正しい弾き方っぽい。

ようやく、ちょっとプロっぽい境地にたどり着いた気がする。
その基本は、何といっても「安定した構え方」。
コレが根底に、ある。

逆に言うと、ソレがないと、何も始まらない気がする。



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ばっかバッハ

Author:ばっかバッハ
ヴァイオリンを習い始めたのは16歳くらい。
それから30年以上の歳月が流れ…今ではアラフィフ。
年齢とともに楽器を弾くのが辛くなってきたので、ゲームで遊ぶことも。

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