ニンジャ使用後の決意

ニンジャ使用後(彼の名前である)は考えていた。

力のコイン(使用後)を預かる役目を請け負って、金なら十分に受け取っている。
こうして毎日、ギルガメッシュの酒場で飲んだくれていたところで、生活に困るということはない。
しかし……


あまりに味気ない日々に、嫌気がさし始めていた。

そんな折、彼と同様に、例の歴戦パーティーから荷物を預かることを専門にしていた一団と知り合った。
彼らはみな、リルガミン城塞から遠く離れた辺境にある、ニモー村というところの出身で、名前の最初に必ず「ニモー」とついているヤツらばかりだった。

戦士のニモーツ(HUMAN)。
サムライのニモータ(GNOME)。
プリーストのニモーデ(HUMAN)。
メイジのニモーティア(ELF)。
ビショップのニモートリナ(ELF)。

5人とも、故郷の村が貧しすぎて、一旗揚げるためにリルガミンへやってきたらしい。
しかし、田舎者と馬鹿にされ、歴戦パーティーからは荷物持ちしかさせてもらえずにいたのだった。

それに、5人では迷宮に潜るのに理想的な6人パーティーに一人足りない。
そこで、ニンジャ使用後に声を掛けてきたのだ。


しかし、6人揃ったとしても、まだ大きな問題が立ちふさがっていた。


使用後「そうは言っても、おめぇ、ダバルプスの呪いの穴にいるモンスターどもは、地下1階からかなりの強さで、レベル1の冒険者じゃとても太刀打ちできねぇそうじゃねぇか。だから誰でも必ず、先輩冒険者の後について稽古をつけてもらいながら、強くなっていく、って言うぞ。俺たちだけじゃ、どうにもならねぇんじゃねぇかぁ……?」

熟練冒険者から相手にされなかった者たちの悲哀であった。

だが、戦士のニモーツは臆することなく、青い瞳に決意をみなぎらせながら力強く言った。

ニモーツ「心配いらない。私たちは、これを預かっているのだ」

使用後「そ、それは、技能の護符!?」

ニモーツ「そう。これを使えば、一気に経験を積むことができる。この奇跡の術具があれば、私たちでも迷宮に挑むことができる!」

使用後はしばし呆気にとられて、ニモーツの顔をまじまじと見つめた。

使用後「……しかし、そいつは、下手すると使ったヤツが骨も残さずこの世から消えちまう、って聞いてるぜ?」

ニモーツ「……覚悟の上だ。どのみち、ここでこのまま無為に過ごしていても仕方がない。私たちには、もう故郷へ帰る術もないのだ。どうだ、私たちと一緒に、やってみないか?」

ニンジャ使用後は、しばし考え込んだ。技能の護符を使えば、一瞬にしてレベルを上げることができる。しかし、下手を打てば自分自身がこの世から消えてなくなることにもなりかねない……。

ニンジャ使用後は、ニヤリと口元をゆがめた。

使用後「面白ぇ。どうせ酒浸りの毎日にも飽きてきたところだ。ここらで一発、ロシアンルーレットと洒落込もうじゃねぇか」

ニモーツ「そうこなくては!」

ニンジャ使用後とニモーツは、がっしと手と手を組み合わせた。



どのみち、いつ戻ってくるかも分からない、いや、もう戻って来ないと見て間違いない歴戦パーティーのために、いつまでも荷物を預かっている必要はなかった。
ニモー村の若者たちは、預かっていた荷物から技能の護符を取り出した。

使用後「変化したかどうか、見分ける方法はねぇのか?」

ニモーツ「絶対に秘密だが、実はあるのだ……」
使用後「なんだとっ……!?」
ニモーツ「シッ、声が大きい」




それから皆で技能の護符を1回から2回ほど使用し、労せずして莫大な経験値を得ることができたのであった。
ただし、ビショップのニモートリナだけは順番が回ってくる前に護符が変化してしまったらしく、護符を破棄せざるを得なかった。

一人だけレベル1のままなニモートリナは不安そうであったが、あの歴戦パーティーですら、後衛職はレベル1からスタートしたらしい、という話をニンジャ使用後が話して聞かせ、安心させた。


かくして、荷物預かり係であった落ちこぼれパーティーが、ダバルプスの呪いの穴に挑むことになったのであった……


……続く(のか?)


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ばっかバッハ

Author:ばっかバッハ
ヴァイオリンを習い始めたのは16歳くらい。
それから30年以上の歳月が流れ…今ではアラフィフ。
年齢とともに楽器を弾くのが辛くなってきたので、ゲームで遊ぶことも。

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